IKEAの港北店には、時々行きます。
やっぱり安くておしゃれなものが揃っているし、あれだけ大きなショップなので、行けば何かが見つかるし。
私が大学生の頃、(すでに30年近く前)、当時私はフランスに遊学(あまりに勉強していないので留学とは言い難い・・・言えません・・・)していたのですが、一人暮らしの部屋にはなんの家具もなくて。周りのみんなに「IKEAに行けばいいじゃない」と言われたもので、安くて可愛いものがあると聞いていました。でも、お店は郊外で遠くて、車がないと買いに行けなくて、一度も行けませんでしたが、フランスではとても人気でした。今みたいにSNSがないのに、必ず家具といえばその話が出たんですから。
そんなIKEAですが日本からは1986年に一度撤退し、再上陸、そしてオンラインストアがスタートしたことに隔世の感があります。(4月から始まっているようです)
IKEAは安くておしゃれなものを大量生産し、徹底的に合理化して配送することで成功した会社。オンラインストアを持たないことも特徴でした。
私が聞いていたその理由は、こだわりのあるインテリアコーディネートをショップで実際に見て体感してもらわないと良さが伝わらない、オンラインではそれがかなわないから、というものだったと思います。オンラインカタログはあったんですけどね。とは言っても海外ではすでにオンラインショップは始まっていたのですから、日本では準備が整っていなかったと考えるべきでしょうか。
確かに、実際に使うとチープで壊れやすく、引越しの時には必ず引越し屋さんから「IKEAの家具はないですよね?」と聞かれるほど。実際、娘の本棚は2回目の引越しには耐えられず処分されました。
IKEAは家具のコンセプトを変えました。家具はそんなに取り替えるものじゃないから熟考して丈夫なものを買う、という考えから、インテリアに合わせて変えるから、ある程度持てばいい、というようにみんなのマインドまで変えてしまいました。エポックメイキングな会社です。
そのIKEAがオンラインをスタートしたということは、すでにオンラインがなければ太刀打ちができないということ。それと、それほどIKEAの家具を欲しいと思う人が増えてきたということ。実際にはIKEA の家具をオンラインで高めに売っているという不思議なショップがいくつもありましたからね。そういうオンラインショップはこれでつぶれちゃいますね。
実際にショップを見ると、一番の問題である配送料はやはりやや高め、最低で3000円からです。
それでも、わざわざ車で足を運ぶことを思えば高くはないと感じます。
IKEAに本格的オンラインがスタートしたことで、IKEAの日本での価値は上がるんでしょうか、下がるんでしょうか?
ちなみにニトリが都心への出店攻勢を強めていて、IKEA vs ニトリという2強の構図が出来上がってきたな、と感じています。どんどん便利になってきていますね。